2018年6月20日 （仮訳）アニュラタスカス科類似分類群の自然分類に向けて：新目アトラクトスポラ目および6新科の導入 Zhang, H. et al., 2017. Towards a natural classification of Annulatascaceae-like taxa: introducing Atractosporales ord. nov. and six new families. Fungal Diversity. Avilable at: https://doi.org/10.1007/s13225-017-0387-z [Accessed June 18, 2018]. 【R3-05232】2018/6/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ タイの河川で採集されたアニュラタスカス科類似水生菌類の形態学的検討および分子系統解析を実施した。 分子系統解析の結果を基に、3科からなる新目アトラクトスポラ目およびコンラリウム科など6新科を提唱した。 また、Atractospora thailandensisなど9新種を記載した。 Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Atractospora thailandensis W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Atractospora ellipsoidea 子嚢胞子が薄壁 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有する nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Conlarium aquaticum W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…水生の 【よく似た種との区別】 Conlarium duplumascospora 分生子が石垣状 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり有性世代が知られている 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が縦4-10、横6-12ではなく縦1-3、横2-4 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Diluviicola aquatica W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…水生の 【よく似た種との区別】 Diluviicola capensis 子嚢果が黒色 子嚢果に短い頸部を有する 子嚢果の頸部が側生する 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の帽状の付属物を伴う 子嚢胞子の付属物が展開する仕組みが同一 本種と異なり子嚢果が類球形または楕円形ではなく倒洋梨形 本種と異なり子嚢果頸部が暗褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部でほとんどの場合2列なのではなく1列で配列する Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Pseudoproboscispora thailandensis W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Pseudoproboscispora aquatica 本種と異なり子嚢果頸部が褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく3 Cateractispora recepticuli nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Fluminicola aquatica W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…水生の 【よく似た種との区別】 Fluminicola bipolaris 本種と異なり子嚢果が褐色ではなく黒色 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の先端リングの丈が高い Dictyosporella thailandensis タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子の形態がかなり類似している 本種と異なり子嚢果頸部が中心生ではなく側生 本種と異なり子嚢果頸部が比較的長いのではなく短い 本種と異なり子嚢果頸部が暗褐色ではなく無色～淡黄色 本種と異なり子嚢胞子の付属糸が二叉状ではなく糸状 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Fluminicola saprophytica W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…腐生の 【よく似た種との区別】 Fluminicola bipolaris 子嚢胞子の長さが類似している 子嚢胞子の形状が類似している 本種より子嚢の先端リングの丈が高い 本種と異なり子嚢胞子の両極に付属糸を有する Fluminicola aquatica 子嚢果が埋生する 子嚢果頸部が宿主表面から破出する 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 子嚢胞子に油滴を含む 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の両極に付属糸を有する Fluminicola thailandensis タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 子嚢胞子に油滴を含む nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子の幅が広い nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Fluminicola thailandensis W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Fluminicola saprophytica タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 子嚢胞子に油滴を含む nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子の幅が狭い nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Sporidesmium thailandense W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Umbrinosphaeria caesariata 子嚢が円筒形 子嚢が有柄 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子に隔壁を有する 子嚢胞子に油滴を含む 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果がしばしば疎らに分生子柄に覆われる 本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で斜め1列ではなく2-3列で配列する 本種と異なり子嚢胞子の中位の細胞が無色ではなく老成時褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく7(–12) Fluminicola saprophytica 子嚢果が埋生する 子嚢果の頸部が宿主表面から破出する 子嚢が円筒形 子嚢胞子が子嚢内部で斜め1列で配列する 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 子嚢胞子に油滴を含む 本種と異なり子嚢果頸部が基部で褐色、頂部にかけて無色になるのではなく黒色 本種と異なり子嚢の先端リングが明瞭ではなく不明瞭 本種より子嚢の先端リングの丈が低い 本種より子嚢の先端リングの幅が狭い 本種と異なり子嚢の先端リングが楔形ではなく盤状 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が鞘に包まれない nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dictyosporella thailandensis タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子の形態がかなり類似している 本種と異なり子嚢果頸部が基部が褐色で頂部にかけて無色になるのではなく無色～淡黄色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子に付属糸を有する nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Prachuap Khiri Khan （新種） Dictyosporella thailandensis W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Fluminicola aquatica タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子の形態がかなり類似している 本種と異なり子嚢果頸部が側生ではなく中心生 本種と異なり子嚢果頸部が短いのではなく比較的長い 本種と異なり子嚢果頸部が無色～淡黄色ではなく暗褐色 本種と異なり子嚢胞子の付属糸が糸状ではなく二叉状 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sporidesmium thailandense タイに分布する 河川に生息する 子嚢胞子の形態がかなり類似している 本種と異なり子嚢果頸部が無色～淡黄色ではなく基部が褐色で頂部にかけて無色になる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢胞子に付属糸を欠く nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される